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MUISTIN MAISEMA
記憶の風景 (2014)

art work

クレヨンで色の層をつくり、それを爪楊枝で削って線や点を用いて描かれたスクラッチ画です。

拠点を置いているフィンランドでは、人は自然の中に共存して生きるという思いのもと暮らしています。
自然が身近に寄り添うようにすぐそばにあり、時に厳しいけれど美しい姿を見せてくれます。
その日々の暮らしで見た自然の美をもとに制作をしています。

私は自分が描いたものを通して、単純な風景の美しさだけではなく、自然を見た時の感覚や感情のエネルギーも表現したいと考えています。
単に見たものを描写するのではなく、木々の動き、水の波紋 、雲の流れ、夕暮れ、降り積もっていく雪・・・
その奥を探り、その時の感情や時間と一緒に記憶に刻み、記憶の中の風景を描いています。
かりかりと描いた痕跡から、その積み重ねた時間や息吹のようなものを伝え、
また見る人の記憶とリンクして私の絵とそれぞれの記憶の風景とを重ね合わせて感じて欲しいです。